家の浴室が出来てから10年過ぎた頃、床のタイル目地とコーキングが痛んできたなとは気づいていたものの、業者掃除に入ってもらったら床のタイルが一枚はがれてしまって早4年。
「床だけだし使えないことはない」
床以外機能的には問題ないんです。我が家の風呂はタイル張りのユニットバス。
タイル好きなんです。タイル萌えです。
だけど、私一度嫌になると色々なところが芋蔓式に嫌になってくる性格。
でも4年我慢しましたよ。早いようで長い。
ある時、掃除中に普段から不満ポイントだった箇所にキレてしまいました💢
私のキレポイント🖕
それはカビと汚れ
アレルギーがあるからお風呂出る前にスクイージーで水滴落とすし、掃除もちょくちょくしても、構造的に汚れが付きやすいと湿った浴室内は直ぐにカビるんです。
外見好きだけど、中身最悪でイラつく旧お風呂 ↓


何かと段差や溝が多いんです。そうすると裏側に汚れやカビが溜まる。
特に排水溝の構造が最悪で、段差がない浴室なのでほとんど傾斜がつけられていないからなのか、浴室の端から端まで全部幅広の排水溝の段差があり、そこに蓋が乗せられている構造なんです。
パーツも多くて、構造も入り組んでいれば掃除を完全にやっても直ぐに汚れるものです。
タイルの交換とコーキングをやり直して貰えば安く済むのは分かっています。
しかし我慢の限界だったのです。
変えがきかない物理的構造と、デザインした会社に怒るに怒れないので、この負の感情と労力を改善すべくカビアレルギーの私は札束を持って立ち上がったのです!!
ヤー✊
浴室内の汚れやすいポイント
お風呂に対する不満点は広さや大きさは別にして、圧倒的に掃除に関係することで、次に暖かさ(断熱)、がほぼ上位です。
実際使ってみないと分からないことが多いですが、暖房など後からでも付けれる物でなんとかなれば問題ないですが、構造的な問題で汚れやすく強い洗剤を使わないといけなければ浴室全体の痛みも早くなりますし、ほぼ毎日使う場所で汚れを気にしてリラックスできないのはとても悲しいことです。
高価な物ですし気軽に交換できない物なのでなるべく傷まないように使いたいですから、汚れや痛みが問題になりやすいポイントを押さえておくと、その箇所にどういう工夫があるか各社の違いが見えてくるので、決める前に押さえておきましょう。
①排水溝、ゴミ受けの構造⇒ 洗剤や髪の毛、垢が集まる、蓋や網など構造的に細かくヌメりなど一番嫌な汚れがすぐに出てきて避けられない箇所なので、ゴミの捨てやすさ手入れのしやすさが大事になってくる
②コーキング剤(つなぎめ)⇒部材の中では一番柔らかくシリコン性。カビが浸透しやすく劣化しやすい。各社工法を研究してなるべく少なくなるようには研究されている
③棚や洗面カウンター、鏡、ドア、換気扇、窓(凸凹した所)⇒洗剤類を置くので洗剤残りや水分でヌメりやカビ、埃、カルキで汚れやすい。掃除しにくい
④壁やエプロン、浴槽の素材⇒一番汚れやすく傷がつきやすいのはFRP。一番硬く汚れにも強いのは琺瑯。会社によっては凹凸が多かったり汚れやす形をしていたりする。機能性と価格の差が激しい
⑤床、隅⇒水はけは各社考えられているが掃除をどれだけ考えているかセンスが出る。デザインの違いも大きく使用する年齢層で好みが出やすい
⑥エプロンの中、浴槽の下⇒浴槽のお湯を抜くと下の防水パンに排水が流れる構造のものは中がカビだらけ。今は排水口に直接繋がり汚れなくはなったので、エプロンも取る必要が無くなったが、はめ込んではいるので接続部やパッキンに汚れが溜まり見えないところがカビていたりする
今は鏡や棚を無くしボトルの物は磁石で壁付けして浮かせて置いたり、桶も使わないのでカウンターも付けず、窓(寒いのもあるけど換気扇が良くなってつけなくても換気が十分行える)も嫌厭されがちで、なるべく付属物は削ぎ落とし掃除がしやすいことが優先される傾向にあるようです。
掃除面以外で選ぶ時に大事なポイント
選ぶ時に一番重要になるのはサイズではありますが、価格も重要です。
変なところをケチると断熱材が無かったり素材が違ってくるので、なるべく長く使いたいということであれば、価格よりも見るべきところは前項で挙げた箇所にどういう工夫がされていて価格と見合っているかをご自分で判断されるのが良いと思います。
同じような仕様なのに値段が違うという場合、壁パネルの種類数と断熱材、水栓、防水パンで値段の違いが出てきます。
業者が割引率が良いということで勧めてくるものもありますが、『率』ではなく実際の価格と機能を見て決めて欲しいです。
戸建とマンションの違いは勿論ですが、使用者の年齢+20〜30年後を想像して設備も決めていくのがポイントです。
戸建の場合と年齢が高い場合は断熱も重要になってきます。
ヒートショック現象という温度による血圧の変動リスクを考えていかないといけない年齢にかかってくるようであれば、浴槽だけでなく壁も床も全方位に断熱材が入っている方がいいです。マンションはそこまで寒くないので断熱に重点をそれほど置かなくても大丈夫ですが、無いよりはあった方がより安全だと思います。
壁は入っているけど、天井に入っていなくて冷めやすいということもありますから、しっかり確認しましょう。
飽きないためや落ち着くために自分の好きなデザインにこだわるのもありかと思いますが、加齢やライフスタイルの変化、家族構成も変わってきますし、病気や怪我を見舞う事こともありますから、医療者目線で行くとデザインはそこそこで機能面重視の方が良いのかなと思います。
腰痛や骨折、何か麻痺が出たなんてことがあると、滑りやすかったり、つかまるところがないと怖くて一人で出入りできないのです。それに掃除も動かない身体では大変です。いつ何が起こるか分からないのが人生です。
ユニットバスは後から手すりが付けられないので、40〜50代以降の方は手すりを発注の段階からオプションで付けておくことをお勧めします。
最近は黒の浴室も流行りですが、歳を取ると目も悪くなってきて暗いと見えにくく危険なので、デザインは黒でも照明の明るさを調節できるものにしておくのもお勧めです。
まだ30代位ならば、遅くても30年後にはリフォームすることになると思うので、元気な内はデザイン重視でも良いと思いますが、今後のライフスタイルの変化を考えて後悔ないものを選びましょう。

古い建物だとアスベストを使っていることがあるから検査があります。もしアスベストがあったら処理するのに工事期間と価格が余計にかかるから、色々余裕を持っておいて下さい。
汚れや掃除のしやすさも見つつ各社の機能を考察
メーカーはTOTO、LIXIL、Panasonic、タカラスタンダード、クリナップ、トクラス、ハウステックはショールームがあり実物を実際に見れて、比較もしやすいシェア企業です。
※サンワカンパニーのユニットバスはパーツとオプションが少ないですが中身がPanasonic。ハウステックとナスラックは仕様が一緒です。サイズと欲しい機能が合えば価格を比較すると良いかもしれません。
全社共通ですが、浴槽を保温剤で覆ってお湯が冷めにくいと謳っている物は、昔のもののようにエプロンの奥までは汚れないので洗わなくてよくなっています。エプロンは外せないという(点検口なので外そうと思えば外せるが)会社もありますが、外せる物は表面だけ外せる2枚構造になっているものもあります。
浴槽の素材はタカラスタンダード、クリナップ、トクラス以外はFRPにアクリル人工(造)大理石素材を何mmか重ねて作られています。※Panasonicは有機ガラスが練り込まれているようです。
見た目はどこも綺麗なので、実際に色々なところを触り、素材を叩いて音を聞いてみるとカタログでは判らない良し悪しが見れるので、高価な物ですし実際見に行きましょう。
ドアは各社パッキンレスで通気口(ガラリ)が汚れにくい場所になったので取手以外それほど違いはないです。
TOTO
・サイズが豊富
・柔らかい床で子どもや高齢者には安心。床の目が細かくなったせいか水捌けはカラリ床より悪い。柔らかければ圧がかかればたわむ部分が出てきて次第に水が吐けない箇所が出てくる
・床に除菌水を撒く機能がオプションであり、床のカビが生じにくくはなる ※カウンターは必須になる
・壁と壁を接続するコーキングは無くなってきているが、壁と床のコーキングがあり、ガシガシは擦るのは躊躇する硬度なので小まめに掃除した方が良い。コーキングの全使用量は一番少ないと言われているのは良いが、床のコーキングは心もとなく感じてしまう時がある
・エプロンの形状が曲線や凸凹があるので汚れやすいが、エプロン内部に水分が入りにくく他社よりは汚れていないことが多いみたい
・エプロンはオプションで浴槽と同じ素材にすると汚れが落としやすい
・浴槽自動洗浄機能がオプションであるが全サイズに付けられるわけではない

汚れにくさはオプションで少し左右しそう。価格帯によっては機能が選べないか少ないので注意してください。
LIXIL
・サイズが豊富
・床と壁の繋ぎはコーキングが使われている
・床素材には浸水コーティングがなされているが、リンスや皮脂の汚れで目詰まりを起こし水捌けが悪くなることがある
・エプロンが平面に近いので掃除しやすくはなったが、浴槽より少し出ているので隙間が大きく感じる。そこから微量に水も入るし、汚れが乗りやすい
・手すり兼棚にもなるスマートエスコートバーはボトルが多い家庭や脚に不安がある人には安定した移動ができて良いが、ワイヤーが多めなので掃除の手間は増えそう(Bタイプのみ)
・カウンター無しにできるのは一番下のCタイプとシャワーに特化したHとMタイプ
・排水口の中にもう一つパーツがあり(整流ブロック)見逃されやすく、詰まりやすい
Panasonic
・サイズが豊富
・床の素材が2cm程度立ち上がっておりコーキングが隅にないので掃除しやすく痛みにくい
・床はしっかりした凹凸が多いのでカビが出やすいという意見もあり
・汚れやすいところにもすごピカ素材を使っているものがあるので、オプションにはなるが選ぶと掃除は楽
・電機メーカーなので照明の種類が多く、天井が平らになるような照明がいくつか選べる
・排水口のヘアキャッチャーがステンレスを一部使っていて強度もあり洗いやすい
・スッキリした直線的な浴槽、エプロンが多く掃除しやすい
・壁と浴槽の間を埋めるものがコーキングではなくゴムパキンのシリーズがある(ビバス)
・LIXILと同じような手すり兼棚になるおきラクスマートバーがあるので安定した移動がしやすい。LIXILより握りやすく体重かけやすそうなデザインになった
ハウステック(≒ナスラック)
・ほぼコーキングレスでクリーンジョイントというパッキンのようなもので接続しているのでカビにくく洗いやすい ※コーキングにすると価格は下げられる
・床はTOTOのカラリ床みたいな目地(価格帯による)
・床に抗菌水を撒く機能があってエプロン部分に付いているので、カウンター無しでもOK(寒冷地除く)
・軟水を生成する装置を入れると石鹸カスを発生させにくい(そして肌にも優しい)
・軟水生成装置は月一回メンテナンスが必要
・排水口の底とヘアキャッチャーに銅を一部使い、ぬめりの生成を抑えるように工夫されている
・全金属製ワイヤーラックがあり、固定式と移動できるマグネット式がある
・シェルフ(浅型のフロント棚)が取り外せて洗える
タカラスタンダード
・サイズが250mm間隔で調整可能でピッタリサイズが作れる
・唯一の鋳物ホーロー素材、100%アクリル人造大理石浴槽、ステンレス浴槽、床は磁器タイル、クオーツストーンカウンターなど汚れが浸透しにくく落としやすい素材が使われている
・エプロンはステンレスに塗装を施し、凹凸がなく平面で強度があるが、塗装が剥げる可能性は少なからずある(FRP浴槽の場合エプロンもFRPの可能性あり)
・浴槽とエプロンのつなぎめの隙間は狭く、基本エプロンは外さない(ステンレスなので重いし)が排水口周りに近い下部の接続面には赤カビが見られた動画もあった
・排水口まわりがステンレス(一部樹脂あり)
・床のタイルが30cm角なので目地が少なくブラシで強く擦っても強度は問題ない
・壁はパッキンでの接続にはなったけど、その他のコーキングがメーカーの中で一番ぶ厚くて多い
・鋳物ホーロー浴槽だと掃除はしやすい分、中で滑りやすい。ホーロー浴槽は横に土手みたいな段差がありそこに水が乗る
・もらい錆で錆びていくことがある
・下地が鉄なのでマグネット商品をつける時他社よりしっかり付く
・床のタイルは最初冷たいが、お湯をかけるとすぐに熱が伝導するので温かくなる。最初と使用時間が空く時、浴室が広くて水栓まで距離がある時は入る前にお湯をかけておくほうが良さそう
・構造が丈夫で震度6でも安心と言われ、全方位に発泡ウレタンの保温剤を使ったりと見えないところにも安心な設計がなされている
クリナップ
・サイズは少ない
・高級モデルのアクリアバスはアクリル人工大理石の浴槽と床で素材も良く、床の隅は立ち上がっていて、パッキンで固定するのでコーキングレス。カビが根を張りにくい
・ヘアーキャッチャーはステンレス製
・唯一の横に貼るパネルで一番汚れやすいところからパッキンがズレるので痛みにくいが、横なぶん水分は乗ったままになるので濡れている場合は拭いた方が良さそう
・下位グレードのものでも壁の断熱があり、温度が下がりにくい
・棚兼手すりが一緒になっているサポートバーがPanasonic、LIXILと同じようなものがあるが、取り外せて洗えたりボトルが斜めになるので水切れも良く清掃性が高い。そして一番握りやすい
・ドアの換気口(ガラリ)が下側にあるが、外せて洗える
・アクリアバスは浴槽よりエプロンが外側に出ていたり少し凹凸があるので清掃性はやや落ちる。エプロンは基本外さないということだけど、水が入るようで中が汚れる報告はあり
トクラス(旧ヤマハ)
・人造大理石が売りで部材や断熱が良い
・最上位モデルは床と浴槽の縁が立ち上がっていて、水と汚れが溜まりやすいところに工夫がされている
・浴槽やエプロン、カウンターの形状に曲線と凸凹が多い。部材は良くて汚れに強くても掃除性には疑問
・ヘアーキャッチャーは大きめ
勝手に部門トップ発表
👑 材料の品質、耐久性又は強度、保温性の高品質で長持ちしそうなユニットバス
クリナップ、タカラスタンダード、トクラス、LIXILのスパージュ
高級価格帯にはどうしてもなってしまいますが、高い分元々機能が色々付いて、表面的だけでない高品質な材料を使うことで耐久年数が長くなれば、払う額としてはそれほど変わらないのかなという感じがします。
強度と品質の良さはタカラが一番ですがコーキングが多かったり年齢を選ぶところがあります。
全年齢に優しくてオールマイティーに高品質なのはクリナップ。
高品質だけど清掃性にはちょっと欠けるのとデザインに好みが分かれやすいのがトクラス。
LIXILスパージュは高齢者にも対応しやすく壁にセラミックタイルが貼れたり床も機能とデザインも優れていて、浴槽の素材は4番目に良いかなというところで選びました。
ちょうど家族構成が20年後くらいに様変わりするとかであれば、その時の事情に合わせて変えやすいように、素材よりそこそこの価格の物を選んで次回にお金を回すということもありかと思います。
👑 清掃性
クリナップのアクリアバス、パナソニック、ハウステック、タカラスタンダード、LIXILのスパージュ
どこも完璧な物はないわけですが、普段のお手入れが楽で、痛みにくくて、汚れてもリカバリーしやすいという観点で選びました。それと床の隅に配慮してくれている構造は高評価です。
クリナップは凸凹が多いですが、強度のある素材を使っているので気兼ねなく洗いやすく、何よりコーキングがなく床の立ち上がりがあるというのが大きいです。ドアの通気口(ガラリ)が外せて洗えるというのも大きいです。通気口は結構埃が溜まります。最近は上にある会社のものが多いですが、高い分水汚れはないけど埃汚れの清掃は大変になるかなと思います。
Panasonicはクリナップ同様床の立ち上がりがあるので、一番汚れて痛みやすい床の存在が大きいです。
ハウステックはほぼコーキングレスで床に抗菌水が撒ける機能と、石鹸カスが付きにくい軟水生成器があるというところが大きいです。抗菌水についてはTOTOもあるのですが、カウンターをつけないといけないという点で清掃性にはマイナスです。しかし、どちらの抗菌水がより作用が強いのかまでは分かりません。
タカラはコーキングが多いものの、鋳物ホーローは洗剤もほとんどいらずスポンジだけで汚れがスッと落ちる、汚れが全く浸透しない、床もゴシゴシ洗える、曲線と凸凹があまりないので掃除がしやすいという点が挙げられます。
LIXILのスパージュは追加料金にはなりますが、床に溝が少なく、強度のあるセラミックタイル、他の価格帯とは違う浴槽素材でデザイン性も高いので、コーキングについては不明ですが高評価です。
高価格帯では肩からお湯が出たり、ジェットバス、マイクロバブルが出てくる機能もあり益々お風呂時間が充実しそうですが、軟膏汚れがある水が循環することで健康な人より内部が汚れやすい恐れがあり清掃に手がかかりそうなので、これらの機能を付けるか付けないかでも変化すると思います。
最近では浴槽のオート洗浄機能がありますが、洗剤を投入する部分とタンクのことや、凹凸が増えたり、アトピーの人特有の保湿剤によるしつこい垢汚れまで擦らずにちゃんと落ちるのかは疑問なので、12〜20万円はする機能を付けるかつけないかはアトピー持ちの人には博打要素が強い機能かなと思います。
ただ、普段入る家族のためだったり、治って活動的になった時のことを考えて少しでも家事を楽にするために導入するという考え方しても良いかもしれないです。
基本各会社の汚れに強いと謳われている浴槽なり床、壁をオプションでも選ぶことで、高級価格帯でなくても清掃性は上がるのかなと思います。
👑 デザイン性と自由度
Panasonic、LIXIL、タカラスタンダード
刺さる人には刺さるのがトクラス、クリナップ
Panasonicは電機メーカーだけに照明の種類が多くて、流行りのマットな質感のパネルやエプロンが出ているので、浴室というより寝室のようなリラックス感も感じます。年齢が若めな人向きのような感じもしますが、明るめの木目のパネルと照明を組み合わせると和室のような感じもあったりと洗練された感じがあります。
LIXILはタイルを使ったり、床がフローリングの様な床にできたりと、こちらも部屋の一部か書斎のような空間のようにできます。ユニットバスらしさを最初に打ち壊した存在です。ユニットバスにタイルを使うのはLIXILだけなのでホテルの様な空間が好きな人やタイル好きにはたまりません。
タカラスタンダードは唯一無二の鋳物ホーローを使っていて、他のメーカーのパネルとは質感が全く違い落ち着いた高級感があります。床の磁器タイルと合わさるとホテルの様な落ち着いた空間にすることもできます。
👑 高齢者や身体がちょっと不自由な人向け
LIXILスパージュとリデア(昔のアライズ)、クリナップのアクリアバス、Panasonicのビバス、TOTO
手すりが縦かL字のものが多かったのに対し、前の3社は横の手すりが広範囲に設置できるのと、浴槽の跨ぎを考えた浴槽の高さや厚み、浴槽の端に座ってから入れたりする浴槽の形があったりするので、水平移動をなるべく安全に自立してできる工夫がなされているかなと思います。
リクシルとTOTOは壁側にカウンター兼椅子を儲けることで浴槽にズレて入っていくこともできたり、椅子を置かないことで介護者も浴室内で動きやすい設備があります。
床に関してはクリナップが常夏シャワーで入る前に床を温められて、濡れることでとても滑りにくい構造になっていたり、Panasonicは床暖房を設置できるので床面からヒートショック対策ができること、TOTOは他社の床より柔らかいので転んでも少し安心と思える機能が高齢者などにも優しいと思います。

エプロン部分の情報がまだまだ足りず申し訳ないです。一応取り外せないとしている会社が多いですが、取り外してみると結構汚れている場合が多いみたいなので、カビが気になるのであればあえて外しやすい会社を選ぶという手もあります。

前編まとめ
清掃性を一番重視したいと思って各社見比べましたが、自分が思う完璧なものはないですし、サイズや価格を考えつつ2〜30年後も意識した機能も想像して、自分好みの空間にするということをこれだけの選択肢の中からするというのは結構時間のかかるものでした。
それに加え、同じシリーズでも価格差があり機能が違ったりするので、企業側も付けていない機能にはあえて触れなかったり、字が小さかったりしてカタログだけを見比べてもよく分からないことがあるので余計に時間がかかりました。
例えば保温材について浴槽の周囲を丸ごと保温しているからお湯が冷めにくいということは謳っているけど、浴室全体の保温材については触れているシリーズと全く保温材に触れていないシーズ、最後の方にオプションで保温材の範囲の値段表があったり、戸建てとマンションタイプで違ったりもします。
特に防水パンは10万円くらい変わってきますし、保温材を全方位付けると結局高級価格帯のシリーズとそれほど変わらない値段になったりするので、実際ショールームに行って聞いてみたり、叩いて部材の音を聞いてきたりした方が同じような機能と値段で迷っている時には良いと思います。
そして、TOTOとLIXILは上位シェアの会社で比較対象になりやすいですが、今回各社の最新のモデルを見比べるとハウステックもサイズが合えば機能面では劣らず(質感は実際見ていないので分かりませんが)対抗馬になり得るのかなと新発見でした。
さて、私が選択肢が多い中でアレルギー・アトピーの目線で選んだユニットバスはどれだったのか。

続きは後編で!