365日ほぼ常に肌に接しているもの。
それは下着です。
アトピー女子の悩み事の一つに下着があります。
カワイイ、綺麗な下着がつけられない・・・
街中で見る下着屋さんで買えるような下着は、
素敵だなと思っていても諦めているところがあります。
肌のことを考えると、デザインよりも機能を重視しないといけないですし、商品もそういうものが多いからです。
綺麗なレースは肌に当たるとチクチクしたり、痒さにつながります。
補正が強く締め付けるようなものは、擦れて痛みがでたり、熱がこもって蒸れて痒みが出ます。
吸収力、通気性の悪い生地だとカビが悪さをしてきます。
縫い目やゴムが多いと刺激になったり、洗剤が残りやすく接触性皮膚炎になるリスクも上がります。
鼠径部や擦れる部分が刺激となり、色素沈着をしてしまっている人も多いです。

アトピーの人は関節部分に限らず色素沈着しやすいです。反対に強い炎症が原因で色が抜けたりもします。
下着による痒みや、色素沈着が怖くてノーパンの人もごく少数ですがいます。
私は履いてます。お腹すぐ冷えちゃうので。
今回の記事ではデザインは度外視して、アトピー的視点でリラックスできて肌に負担が感じられず、履いていて気持ち良かったパンツをご紹介します。
デザインも良いけどアトピーにも優しい下着も探している人には寄り添えない記事になります。
男性でも下着選びで参考になる記事にしていこうと思います。
男女共通アトピーの人には大事にしてほしい下着選びポイント
下着を選ぶ時は、店頭か通販がほとんどだと思いますが、なるべく触ってから購入したほうが安全です。
ですが、アトピーで皮膚がすごい状態だと外に出るということも身体的にも精神的にも大変で、皮がボロボロの状態で試着なんて申し訳なさすぎて通販が多くなってきてしまいます。
通販の方が安いということもありますが。
通販だと触らずに写真の見た目と素材表記、クチコミがあると参考になりますが、サイトによってクチコミが偏りすぎて明らかにおかしい商品もあるので、クチコミを信用しすぎるのも危険です。
店舗で見て買っても、実際に着てみるとしっくりいかないことも多々あるので、着心地までは分かりませんが、下着を選ぶ際に最低限気にして欲しいポイントをまとめます。
縫い目が少ないもの
縫い目は平らではないのでそれだけで物理的刺激になったり、生地が折り重なっていると洗剤が残りやすい、汚れが奥に入って落ちないことにより皮膚に悪影響を及ぼしやすいのです。
最近は完全無縫製の下着も増えてきて、縫い目のない接着剤で合わせているもの、
ホールガーメントという編み物を作る機械で繊維から編み上げる手法のものもあります。
ただ、こういったものは身体の形に合わなかったりすることも多く、早く生地が伸びてずり上がったり、よれたりして違ったストレスを感じることもあります。
とは言っても良い商品もあるのでなるべく縫い目は少なかったり、生地の段差(折り重なり)が小さくなるべく平なものを選びましょう。
肌触りが良いもの
生地に関しては、綿100%が間違いないのは確かなのですが、乾きにくかったり、縫い目が多いのも綿100%であったりします。
通気性の面から見ても綿100%はとても良いですが、生地の目が荒く硬いものもあり、糸も太いもので縫わないといけないので、そこで擦れることもあります。良く見て買いましょう。
今は化繊でも肌触りも通気性も良いものも多くあります。
オススメは『テンセル(リヨセル)』です。
テンセルは植物からできた繊維でありながら、生地に光沢が出るくらい密でしなやかで肌触りがとても良く、保湿性、吸湿性、速乾性に優れた素材で、フィット感も程よいです。
乾きやすいということは洗濯する時も乾きが早いと細菌の繁殖も少なくできるので、そこからの感作も少なくできます。
ただ少し値段は高め、繊維は弱めなので綿のようにジャブジャブとは洗えないようです。
さらに柔らかいのは『マイクロレーヨン』『モダール』です。
これら柔らかい生地をを選んで、肌の摩擦を減らすということも大事です。

良さそうと思って触ってみるけど、「これ無理」「こりゃダメだ」と肌基準でビッビッと即座に判断してしまうのがアトピー肌の本能です。
肌優先の思考回路が染み付いてしまっていまっていて、肌に優しそうで洗濯しやすそうな素材のものを、下着に限らず選びます。
ゴムが当たらないもの
下着を身体から落ちないようにするためにもゴムは必要なのですが、ゴムの部分で皮膚に炎症を起こすことも多いです。
特に男性用の下着にはゴムに特徴があるものが多く、太めの平ゴムか綿のトランクスの生地をシワシワに寄せて縫ったものが一般的です。
どちらにしても凸凹したところに洗剤が残りやすかったり、物理的刺激を起こす可能性があります。
- ゴムは肌に当たる部分の目が細かく滑らかで肌あたりが良いもの
- なるべくゴムが直接皮膚に当たらないもの
- あまりゴムが強すぎないもの
を選びましょう。
ゴムがなければ紐パンかふんどしになると思いますが、女性用でもふんどしショーツなるものがありますので、鼠径部を締め付けず色素沈着を気にする場合は良いかもしれません。
締め付けないもの
あまりピッタリしたもの、補正力があるキツめのものだと肌が蒸れたり、擦れたりしやすいです。
年齢的に補正力が欲しいこともありますから、絶対ダメとは言わないですが、使う際は汗が蒸発しやすい、吸収しやすい、乾きやすい生地のものにしましょう。
陰部は発汗も多く適度な温度が保たれている部位なので、酵母菌(真菌)が繁殖しやすいです。この酵母菌は痒みの原因となり、普通肌の人でも痒くなりやすいです。
アトピーに関わらず通気性を良くして、清潔を保った方が良い部位ではあるので、なるべく締め付けず、放湿できるものの方が良いです。
そういった機能は、スポーツメーカーのものも優れたものが多いので購入する時には視野に入れて探して欲しいです。
ここから女子限定 おすすめ下着
きなり見せます。
どん!

【おすすめポイント】
- 綿100%でも柔らかいガーゼのような生地
- 生地が二重で空気を含み温かいが蒸れない
- 縫い目、ゴムなどは袋縫いして直接肌に当たりにくい
- タグも印刷なので肌に当たらない
- ピッタリもしていないが、口部分にはゴムは入っていて、パターンも良いのでズレない
- おへそまですっぽり
- 余分な装飾がない
※筆者は乾燥機を使って洗濯物を乾かすので、天日干しより柔らかい仕上がりになります。その上での感想ではあります。
色も少なく、デザインはシンプル、大きい下着は好きではないという方もいるかもしれませんが、アトピー的視点からだと、悪い点がありません。
下着選びのポイントはクリアしています。
特に家にいる時には否応にもリラックスしてしまいます。
毎日戦闘モード、勝負女子には向きませんが、普段身体を酷使しているアトピーの人には副交感神経優位にできるリラックス下着かなと思います。
アトピーの人は、皮脂がなくて水分抜けまくって寒さを感じることが多いので、発熱素材でなくても温かいのは嬉しいものです。
同じシリーズでインナー(タンクトップ、フレンチ袖、8分袖)もあり、サイドに縫い目がなくふわふわした生地でとても気持ち良いです。
セシールので扱っている下着は、Tシャツみたいなブラなど、敏感肌のことを考えたものを多く扱ってくれて、それほど値段も高くないのが嬉しいです。

まとめ
アトピーは他の病気に比べて毎日やることも多くて、常に不快な感覚がそばにあります。
普段身につけるものだけでもストレスなく使えて、アトピーに安全なものを選ぶことそれが自分自身を労るために大切です。
女性は下着のデザインで気分が上がったり、楽しんだりできますが、アトピーや敏感肌でも気分が上がる下着ができたら良いなと希望は持っています。
ですが、皮膚が悪化している時、敏感な時は皮膚を最優先して、少しでも治るように自分自身で優しくしてあげることが早道です。