暖かくなってきて段々夏に近づくとアトピーが悪くなる人が多い現状があります。花粉飛散時期の不安定な状態が過ぎたと思ったらもうそんな時期がすぐきてしまうので重症者ほどアトピーは休みがありません。
本当にこの暑い時期は恐怖で、私もその一人。
大体が汗とか湿気によって皮膚上で体温の変化や水分の停滞が痒みに変わったり、細菌が悪さして悪化していくことがほとんどです。その時には洗浄が大事と言われ真面目にシャワーしたり、服や下着を小まめに変えたり頑張っている人も多いのですが・・・
言われた通り洗っているけど何故だか良くならないし、季節が変わるまで我慢するしかないかなと思って受け入れて過ごしている人も中にはいます。
汗や湿気も季節の悪化原因ではありますが、気付きにくい、見落としがちなものとして『水』があります。
一年中普段使っているものなのに?
と思う人は皮膚が強い人です。軽微な変化に過敏に反応してしまうのがアトピーなんです。こんなことくらいで悪化?と疑問を持たれることもありますがこれがリアルな姿なのです。
今回はそんなことくらいの水が原因で悪化させているかもしれないということと、それに対して使える製品について書いていきます!
水が肌に合わなことがある
私は旅に行くと季節を問わず水が肌に合う合わないと感じやすいので、季節と場所はアトピーにとって大事だと常日頃肌で感じています。
頻回に旅行に行くわけではないので全国は分かりませんが、水だけで肌が明らかに良くなたのは青森の十和田湖周辺と、宮崎の高千穂です。温泉でもなく古めのホテルで配管も新しくはないと思いますが、入浴後は皮膚のなめらかになり炎症あるのに艶が出てきたり、水分量が触った感じ変わったのには自分でも驚きました。でも、離れると水分量が急下降して元に戻ってしまったことがあります。儚い💧
反対に悪くなるのは群馬県の温泉が多かったです(私個人の皮膚でのことで個人差があります。群馬県の方気分害されたらごめんなさい💦)。そして草津温泉で皮膚が所々溶けたこともありました。
旅行は夏にすることが多く、夏場の悪化した状態での旅行も多かったので、土地によって違いを特に感じやすかったのです。
水は季節によって合わないこともある
夏場スキンケアを頑張ったり何しても調子悪い、悪化するという方は水道水の残留塩素が悪さをしている可能性もあります。
昔、実家がアトピーの悪化原因かもしれないという可能性を確認するために、夏に引っ越しをして実家から出て一人暮らしを始めたことがあります。少しは良くなるどころかどんどん悪化してしまい、色々考えた結果、シャワーヘッドを変えたら元に戻ったことがありました。アトピーが酷くなる前から実家では付けさせてもらっていたので効果があるんだか無いんだか判らなかったのですが、これほど違うものなのかと実感したことがあります。
通っていた美容室で隣の地区から移動してきた新しい美容師さんが、系列店なのでシャンプーなど変わらないのに移動してから手荒れが酷くなったという人がいたり、看護師の元同僚が東京の海に近い地域から内陸部に引っ越ししてきてから肌荒れするようになってシャワーヘッド変えて良くなった話を聞いていたので、自分の住んでいる区は他より塩素が濃いのかなと思ってはいましたが、今回調べてみて他の地区より高いことが多いので納得しました。
場所によって水質、配管の長さで塩素濃度が変化しますが、水道水は気温が高くなってくると塩素の量が増えます。地中にある水道管は細かい破損は普段見えないので、菌が増えやすい気温になってくると多少の破損を見越して大腸菌などの微生物が入り込んでも殺菌できるように塩素濃度を上げて水を配給しているそうです。(大学でそんな授業があったので繋がった)

水道局は毎日水道水の残留塩素を測定・公表しているのでお住まいの水質を調べてみて下さい。
東京都は残留塩素濃度を0.1〜0.4mg/Lを理想としていますが、冬場0.4mg/L以下がほとんどなのに比べて夏場は0.5〜0.6mg/Lの数字がかなり見られます。
そして奥多摩などの上流、山間部の残留塩素は低めで、住宅地の方が残留塩素が高い傾向が見られていました。都心のオフィース街より住宅地の方が高いのが意外です。

お住まいの都道府県水道局のHP又は水質年報で調べてみてください。
東京都は町名と番地入れると給水栓と浄水地の排水系統も調べられましたよ!
皮膚と髪のpHは大体4.5〜6.2(理想は4.7〜5.75)。水道水のpHは5.8以上8.6以下が基準ですが、東京都の検査値は一年を通して概ね7.5±0.1です。
※ちなみに自宅の水道水のpHを調べたところ(2025年5月・7月)、6.5〜7.0でした。
なので、pHの変動よりも残留塩素の方が悪さをしていそうです。
皮膚が普通の人でも夏は髪がキシむのを感じることがあります。それは消毒で使う塩素によってキューティクルが開いてしまうのが原因で、いわばプールに入っているのと同じような感じです。
プールに毎日長時間入るような水泳選手は髪の色も抜けて茶色くなってしまっている人もいますよね。入っていても残留した塩素をちゃんと落とせれば脱色もしにくくなるようですが、水道水の残留塩素濃度が高ければ落としているのに落とせていないような状態にはなりますよね。
私も夏場に何もしないと皮膚は荒れ、髪がきしみます。

塩素は肌に悪いとかそういうことが言いたいわけではなく、水の衛生は公衆衛生の視点からはとても大事でその他多くの感染症予防のために必要なことは歴史を見ても明らかです。
自分のアトピー的には困ることもありますが、自分が対処できる部分は対処すれば良いという考えです。シャワーの水うっかり飲んで赤痢になったり、そんな水が皮膚につく方が嫌ですし安心して入浴できませんから。
そんな私がやったことはシャワーヘッドを変えることです。
シャワーでも悪化することがある
入浴時の温度も悪化原因になっていることは他の記事で掻いているので読んでくれている人は知っているかもしれないですが、読んでいない人は読んでみてください。
皮膚が痒いからと水圧の強さで痒みを誤魔化そうとする人もいますが、それは正直逆効果!
皮膚の薄い乳児の沐浴時は、シャワーが直接当たらないようにガーゼハンカチで覆ってお湯をかけたりするくらい意外と水圧は強くて刺激なんです。
肌が薄くて脆いアトピーの方たちも乳幼児並みというか病的なので、シャワーだけでなく皮膚にどれだけ物理的刺激がないかということを気にかけて欲しいのです。
そして水圧だけでなくシャワーの穴の大きさが痛んだ皮膚にとって物理的刺激を極力無くすために重要なことなのです!
穴を気をつければ乳児でもガーゼハンカチいらないくらいです。たぶん。。。
シャワーの圧が低いと洗い流すのに時間かかってしまうのでイライラもしてしまいますが、なるべく圧を下げないで刺激も少なくしたいという場合は特にシャワーの穴の大きさが重要になります。
穴が小さいほど皮膚に優しいのでそういうものに変えることをおすすめします。

霧状で出るシャワーはもっと優しいってこと?

確かに優しいとは思いますが、霧状になるタイプは湯沸かし器が反応しないでお湯が出なくなることもありますし、霧以外の穴は大きいものがあります。霧だと普通より温度低く感じるらしく冬場は寒くて辛いという人もいました。
ファインバブル(又はナノバブル)のヘッドだと普通より脱脂力があるので、自分の家と肌ではどうなのかを見ないと何とも言えないです。最初はリースで試してみる方が良いと思います。高額ですし、しょっちゅう買い換えるものでもないですから。
水圧やシャワーの穴が理想的だから大丈夫というわけでもなく、前述した残留塩素も水を使う以上関わってきます。
対策
私がやっていることは、シャワーヘッドを変えることです!
これが一番手軽でコスパ良しです。
お金があるお家は家中の水道水を濾過する装置にするのが一番楽だし、ちょっとした手洗いの場面でも手湿疹が出ている人にはありがたものです。ですがそうもいかない家の方が多いと思うので、手っ取り早くシャワーヘッドの交換をお勧めします。
私が使った初代は塩素除去はフィルター式しかなかったのですが穴は普通くらいでした。
ですからシャワーの穴にフォーカスしたことなかったのですが、一人暮らしをしてシャワーヘッドを新しいものに変えた時にこれほどの違いがあるのかと驚いたのがアラミックのシルクシャワーヘッドです。
塩素除去目的で探していた時に見つけたので、ビタミンCで塩素除去できるものを探していたのに使ってみたら、あまりの皮膚に優しいタッチで今まだのは何だったんだ!?と思うくらい優しかったのです。

アトピーひどくなってから一番優しさをくれたのはシャワーヘッドかもしれない・・・笑
でも水圧が弱いわけでもなく本当に良いものに巡り会えたなとは思っていたのですが、ビタミンCの粉を入れないといけないのが地味にコストと手間がかかって面倒ではありました。
冬は比較的残留塩素には感作せず大丈夫なのでビタミンCの粉を補充しないでいたら、中にカビみたいな藻みたいなものが浮遊していたので、粉をずっと入っている状態にしておかないといけないのが少し大変だなと思った製品が右下↓のピンクのヘッドです。穴が他のものより小さいのが分かるでしょうか。ピンクのはかなり昔のものなので今はもっと良いのが出ていますからリンク先の製品をチェックしてみてください。

藻だかカビを見てから少し嫌になったので(自分の怠惰のせいなのですが)、他のものを探してみたら見つけたのが真ん中の大きいヘッドのものです。
探す基準が穴が小さい、残留塩素除去、流れに乗ってファインバブル(orナノバブル)をできるなら使ってみたいと思いたどり着いたのがこちら↓
穴がアラミックで0.30mmなのに対し0.33mm
ビタミンCのカートリッジ+セラミックフィルター付き
ファインバブル
見た目かっこいい
と気に入って使い始めたら、
ヘッドが大きいためか水圧が弱くなる、
女性には握りにくい
ビタミンCには柑橘系の香りが付いていて使うたびに臭う
ビタミンCのカートリッジ入れなくても使える
カートリッジがないと乾燥が酷かったが、つけたら特に頭皮の乾燥が元に戻った
汚れが落ちたのかどうか分からないが油性ペンを洗い流すことはできなかったけど乾燥具合が全然違うので乾燥強い人はファインバブル系は注意
という使い心地です。
ただ、ビタミンCの量が調節できるので、重曹で髪を洗っている人はリンス代わりにもなりそうです。
シャワーの使い心地としてはアラミックの方が良いと思いますが、水圧が弱くならなければ同等くらいの機能かなとは思います。皮膚への優しい機能面で考えると甲乙つけ難いです。

まとめ
普段使っているものでも、季節で微妙に変わってくるものには悪化原因として気づきにいこともあります。
この軽微なことが実はアトピーの皮膚にはすごく大きなことだったりします。
今まで夏の悪化原因がいまいち判明しない人は試してみても損はないかなと思います。
値段が!という人は、一度湯船にお湯を溜めて少し時間を置くと塩素気化して抜けてくるのでそのお湯を昔ながらにかぶるという方法もあります。
夏場は汗や高温多湿により細菌による悪化が主なので、塩素除去しない方が細菌には良いのでは?と思う人もいるでしょうが、何が良いかは自分の皮膚で試して、しっくりくるものを取り入れてください。
年々長く過酷になってきている夏を一緒に乗りきりましょう!